利用するパソコン(端末)を検討

テレワークで利用しうる端末は、大きく分けて3種類あります。

一般的な普通のパソコン(リッチクライアント型)

家電量販店等でも売られているパソコン。オフラインでも使用可能で、データ類も端末に保存できる一般的なタイプ。中小企業でテレワークを開始する際は、このタイプが導入しやすいうえ、低コストで実現できます。

仮想PC用パソコン(シンクライアント型PC)

個人では購入しないタイプのパソコン。処理や保存をする機能は別の場所にある仮想パソコンが行い、その画面の表示と入力などの操作ができるだけのパソコンです。普通のパソコンとしての中身は空であるため、必ずオンライン状態でなければ使用できません。

タブレット型PC(スマートフォン)

キーボードがないか、簡易のキーボードが使用できるタブレット型の端末。
キーボード入力作業が少ないか、ほとんどない場合に適しています。低コストで導入できるうえ、持ち運びにも向いており、バッテリーの持ちもよく利便性が高い端末です。

システム方式を検討

システム方式とは業務に使用するデータやソフトにテレワーク先からどのように接続するかの方式です。
利用するパソコンと同じように、現在社内でどのような方式をとっているかにより採用する方式も変わります。

リモートデスクトップ方式

データはオフィスPC内へ保存

オフィスにあるパソコンへ、別のパソコンから接続し遠隔で作業をします。オフィスにあるパソコンでなければできない業務をする場合は、この方法を検討。仮想デスクトップ方式と比較すると導入しやすい方式です。

仮想デスクトップ方式

データはサーバーPC内へ保存

専用のサーバー内の仮想PCへ専用のパソコンからアクセスして使用します。新たなシステム構築となるため、計画性と資金が必要となります。サーバーが停止すると業務へ大きな影響が出るため導入は慎重に行う必要があります。

クラウドアプリ方式

データは業者が管理するクラウド上へ保存

業者が提供しているサーバーとソフトウエアをインターネット経由で利用します。多くはウェブブラウザで利用し、常に暗号化通信での接続しかできないため、セキュリティ面でも安全です。サーバーの準備や管理の必要がなく、1名から使用が可能です。

オフィスPC持ち帰り方式

端末に保存されるデータに注意

普段社内で使用しているPCをテレワーク時に持ち帰り業務を行います。営業職等で先行して行っている場合は、同じ環境を整えます。クラウドアプリ方式を使う場合もオフィスPCを持ち帰ることですぐにテレワークを実施することができます。