
会社概要
業種 | 製造業 |
本社住所 | 長野県安曇野市穂高北穂高2027-9 |
従業員規模 | 661名 |
公式ウェブサイト | https://www.denso-aircool.co.jp/ |
テレワークの概要
導入目的 | 働き方の選択肢の一つ 、新型コロナウイルス感染防止 |
実施内容 | VPN活用 |
対象人数 | 298名 |
実施人数 | 298名 |
開始時期 | 2020年試験導入、2021年4月正式導入 |

テレワーク導入の経緯
もともと育児を行う従業員への仕事と育児の両立支援として2018年から「在宅勤務制度」の検討と試行を重ねていました。その後、コロナ禍を受けて会社での「密」を避けるために2020年度に試験導入、2021年4月に「テレワーク制度」として正式導入を致しました。
導入した制度・規定
テレワーク制度規程(在宅勤務、モバイルワーク等を包括的に規定)
現状・今、導入の効果
コロナの5類移行後も、働き方/働く場の選択肢の一つとして従業員に継続して利用してもらっています。
導入の効果
テレワークが浸透し業務の見える化が進む中で「①出社しなければ出来ない業務」、「②テレワークで出来る業務」の他に「③工夫すればテレワークで出来る業務(効率化の観点で改善の余地のある業務)」があることが明確になりました。
この③については、これまで「改善に工数がかかる」ことを理由に進みませんでしたが、”コロナ禍という嫌が応でも着手せざるを得ない状況”に後押しされて社内の業務改善が進みました。
また、テレワークでその日どんな仕事を行ったかを上司が把握できる仕組みとして「テレワーク業務報告書」の記入・上司への提出を義務付けています。これにより「時間のかかっている業務=部下が困っている業務に上司が気付けて上司の側から手を差し伸べる」ことが出来るといった副次的な効果も得られました。
難しかった点・苦労した点・解決策等
これまで当たり前だった「会社に集って仕事をする」という仕事の在り方が大きく変わり、紙資料の承認行為やコミュニケーションの希薄化が大きな問題でした。
そこで実施した対策としては、新たな電子申請システムの導入による紙資料の電子化や、上司と部下の1 on 1ミーティングの実施、オンラインミーティングでのカメラオンの推奨等を行いました。
会社・担当者としての感想
テレワークがメリットのある働き方であることは導入以前から認識していましたが、当社はメーカであり工場を持っているため、出社しなければ仕事が出来ない者も大勢います。テレワークが出来る者と出来ない者の間に不公平が生じる点が導入の二の足を踏ませていました。
しかし、テレワークの対象者を会社が指定するのではなく、個々の業務内容に応じて各部署の上司に判断してもらうことで、大きな不満もなく導入することが出来ました。
従業員の声・感想
「在宅勤務時の方が突然声を掛けられて業務が中断してしまうこともなく、かえって効率的に仕事が進む」、「通勤時間を自分の時間として有意義に使える」等のプラスの意見があります。ただ、当然ながらそれが全てではなく「コミュニケーションが取りづらく孤立してしまう」等のマイナスの意見も挙がっています。
大切なのはどちらかの働き方を強いるのではなく、各々が自身の価値観や業務の特性に合った働き方を選ぶことができるその”選択肢の提供”であると考えています。
メッセージ・伝えたいこと
会社目線においてテレワークは、業務の進捗が把握しにくい、コミュニケーションがとりにくい、勤務時間の管理が難しいといったネガティブな面はありますが、従業員へより柔軟で働きやすい環境を提供し、一人ひとりが自分に合った働き方でイキイキと活躍できるよう、支援していきたいと考えています。
