会社概要

業種医療・福祉業
本社住所茅野市金沢字御狩野5771-4
従業員規模160名以上
公式ウェブサイトhttp://www.konomachi.or.jp

テレワークの概要

導入目的新型コロナウイルス感染防止
実施内容在宅勤務
対象人数4名
実施人数4名
開始時期2020年4月

テレワーク導入の経緯

社会福祉法人この街福祉会は、『地域との共生をはかり、利用者の幸せのために、温かい支援を常にもとめ、利用者の自立と尊厳の維持につとめます』という法人理念のもと、長野県諏訪地域において障がい者福祉サービス事業を行っている法人です。
事業内容から多くの業務はテレワークを活かすことが困難でしたが、ご利用者の様々な生活に関する相談支援全般を担う『この街相談支援センター』では、電話対応や計画作成・会議運営等の事務的業務割合が比較的高かったことや、職員が少人数の事業所ということもあり、業務の工夫によっては活用が可能かもしれないとの考えに至りました。また、未就学児や学齢期の子どものいる職員が在籍していることなどから、緊急事態宣言の動向などとも関連して、柔軟に両立をはかり安心して働ける環境づくりなどの視点もあり実施しました。

導入した制度・規程

新型コロナウイルス対応のための在宅勤務規程の整備を行いました。在宅で出来る業務や事業所に出勤しなければ出来ない業務、出勤職員の分散なども含め、ある程度業務のセルフマネージメントが可能な職員が適用対象となるイメージで整備しましたが、元々業務の自己管理が重要な事業所ということもあり、全職員を適用対象として開始しました。

実施環境

  • コミュニケーションツールの導入:電話、メール、LINE
  • テレワークに使用している基本ツール:PC(会社貸与)、携帯

現状・今・使用方法

規程に基づき、各職員が在宅勤務の内容や期間・連絡手段、必要な事項や勤務スケジュールを具体的に計画して申請し、管理者の承認を得ます。必要に応じて内容の調整、職員間のスケジュールや情報共有も行います。在宅勤務は一日の中で在宅と出勤を組み合わせたり、日ごとに分けたり、それぞれの業務に応じて様々な形態があります。
新型コロナウイルスの影響が収まらないことから、現在も計画的な在宅勤務を交えながらの勤務スタイルを継続しています。勤務開始と終了報告、その他必要な連絡のやり取りでは主に電話とLINEを活用しています。

導入の効果

導入当初は事業所としても在宅勤務への不安要素はありましたが、経営面においては業績を落とすことなく実施できています。また、在宅勤務を行うにあたり、職員間で各々の予定や業務内容をより“見える化”していったことから、自身の仕事の組み立て方が上手になったかと思います。そして三密になりにくい環境作りが出来ることから、職員が働く上で少しでもコロナ対策における安心感(心のゆとり)に繋がった事が導入の一番の効果と捉えています。

従業員の声・感想

「通勤がない分、その時間を家庭の時間(家事や心のゆとり)にあてることが出来ました。その分仕事にもメリハリをつけて取り組むことが出来ました。」
「コロナ禍でも忙しい状況でしたが、静かな環境で仕事が行えて作業効率が上がった部分もあります。」
「Web会議の設定や進行に不安があります。」などの感想がありました。

担当者としての感想

Webに対しての不安があるという声に対しては、事前に講習会等である程度のスキルを習得する時間を設けました。実際にWeb会議等を活用する中では、相手によっては関連機器やネットワーク環境がなかったり、使用方法が分からなかったりすることで実施できないこともありました。また、在宅の環境によっては事務機器が全て揃っていない場合もあり、在宅で行う業務と出勤して行う業務の整理を都度行う必要があります。
法人全体としても導入事業所としても、現在までの取り組みがベストかどうかは分かりませんが、導入してみて気づいたことや得られたこと、職員の自己管理意識やスキルの向上など、多くの収穫があったのではと思います。ウィズコロナやポストコロナといったステージの中で、今後どのように向き合いながらご利用者や職員も安心して生活できる環境がつくれるのか、法人や事業所はもちろん職員個人も含め、あらためて考え実行するための良いきっかけになればと感じています。