会社概要

業種小売業
本社住所長野市北尾張部715-7
従業員規模25名(社員14名、パート・アルバイト11名)内4名産休中
公式ウェブサイトhttps://nubow.co.jp/

テレワークの概要

導入目的従業員の働き方の多様化
実施内容在宅勤務
対象人数5名
実施人数2.5名(*2名は完全リモートワーク勤務、1名は状況次第で出社とリモートワーク両方を活用)
開始時期2017年

テレワーク導入の経緯/導入した制度・規定

ヌボー生花店は長野市内で3店舗の花屋を運営しています。元旦を除き、ほぼ年中無休で業務が稼働しており、また閑散期と繁忙期の業務量の波が大きく、残業が確実に発生します。従業員の大半が昔も今も女性であり、ライフステージの変化に伴い退職を選択する従業員が多くいることが課題でした。

打開策として、結婚・出産、および介護によるライフステージの変化が発生した際に、現場で働くこと以外に社内で働く選択肢を提供できるよう、社内の事務作業を集約し、リモートワークで勤務が可能な部署を新設しました。当初は1名からスタートでしたが、社内の業務設計を順次見直し環境整備を行ったことで、リモートワークで行うことのできる業務範囲が広がり、現在は該当部署に5名のスタッフが所属しています。

実施環境

  • 社内システムのすべてをクラウド化(完了済み)
  • IP-PBX電話システムの導入(による会社電話の受発信を、場所問わず可能に)

現状・今、導入の効果

当初は働く選択肢を増やすための取り組みでしたが、部署新設に伴い事務業務の集約化が図られ、現場業務がスリム化したことでお客様へのサービスレベルの向上につながった結果、売上が向上しました。また、一般的な間接業務はすべてクラウドツールを活用した業務設計となったことで、同業他社へ間接業務のBPOサービスを提供できる仕組みが整い、新規事業として展開をスタートし、全社の利益向上に貢献しています。

従業員の声・感想

現場業務が主役のサービス業であることからも、当初は部署の新設や業務設計の見直しに疑問の声や反対意見もありましたが、今では地方の数十名程度のサービス業の先進事例として取材をいただく機会も増えたことで、従業員エンゲージメントの向上に寄与しています。また、直接の関連性は薄いですが、本プロジェクト以降、産休取得者が増え、出産を理由にした退職者は大きく減っています。

課題・対応

弊社は企業様から注文を多くいただいていますが、FAXが主の業務設計の企業がいまなお大半であり、FAXから受注内容をデータ化する業務の効率化が進んでいません。また、インボイス制度や電子帳簿保存法などが導入されたものの、主に郵送により請求書を求められることが多く、社内はデジタル化が進んでいるものの、社外とのデジタル連携がまだ十分に進んでおらず、これが業務効率化の大きな課題となっています。

会社・担当者としての感想

新型コロナウイルスが感染拡大して以降、働き手の価値観が大きく変化し、弊社が従来から取り組んできたことが、働き手へのPR効果を高めていることが、人手不足の時代にあっても、従業員が充足した状態で経営を行えていることは、何よりの成果であると考えています。我々サービス・接客業は、デジタル化がいくら進展しようとも、接客における「人の温もり」こそが最大の付加価値だと考えます。これからも会社が従業員に対して「人の温もり」が感じられる経営を行うことで、従業員からお客様への温もりの輪を広げていきたいと考えています。