会社概要

業種サービス業
本社住所松本市村井町北1-4-4
従業員規模15名
公式ウェブサイトhttps://www.kuon-e.co.jp/

テレワークの概要

導入目的多様な働き方の実現
実施内容在宅勤務
対象人数15名
実施人数15名
開始時期2020年3月

リモートワーク導入の経緯

クオン電子はプリント基板設計・機構設計を主軸に、各種装置の設計・製造も展開しています。会社の立地が長野県の中心である松本に位置しています。事業に必要な協力会社が数多くあり、緊密な連携と長年の付き合いを活かし、高い品質とスピードを生み出しています。しかし、顧客からの要望は年々、高度で複雑になり、さらに納品までのスピード感は高まり、実務を支えている従業員の重要性は日々、高まっています。このような中、在宅で仕事をしながら、育児や家族の介護ができる柔軟な職場が運営できれば、従業員も会社もメリットが大きいと考え、リモートワークの試験運用も行っていました。その試験運用の最中に新型コロナウイルスが広がり、世の中がリモートワークに向かっていく中、本格運用に移行しました。

導入した制度・規定

仕事は同じでも勤務の形が異なるため、新たなルールとして、リモートワーク細則を定めました。また、自宅は職場として整えられていなかったため、リモートワーク環境整備補助金制度を作り、環境を整えるための物品購入に、年間上限1万円まで補助ができるようにしました。さらに給与体系の部分でリモートワーク手当を1日100円と定めました。基本的なルールの整備と発生しうる実費部分をカバーできる規程を設けることでスムーズな運用を目指しました。

現状・今

試験運用期間含め、リモートワークを始めて2年以上継続しています。新型コロナウイルス感染症対策として、社内でチーム分けをして別チームの人と接することがないようスケジュールを組んでいます。また出社したほうが効率のいい仕事もあり、コロナが落ち着いている時期は出社できるよう柔軟な対応をしています。正社員だけでなくパート、アルバイトの全員がリモートワークでき、多様な働き方の実現を目指して推進してきたことが浸透しています。今後は必要な時に誰もがリモートワークできる環境と風土を整えて、リモートワークがスタンダードな働き方になるようにしていきたいと考えています。

導入の効果

育児や介護など家庭での役割を全うし、無理せず仕事との両立が図れる状態が整いました。オンライン会議の利用率も高まり、社内外を含め、効率の良い打ち合わせができるようになりました。
新型コロナウイルスへの対応では、通勤や社内での接触機会を減らすことができ、従業員と家族の安心に繋がっています。また、従業員からは、「会社と在宅で、環境が変わるので気分転換になる」「長い通勤時間がなくうれしい」「高齢の家族がいるので、在宅で仕事ができ安心して働ける」など良い効果を聞いています。

難しかった点・苦労した点・解決策等

ツールの用意や環境の整備はスムーズに進みましたが、通勤を含め外出が減り、長時間の在宅により運動不足になってしまうという声があったため、オンラインで健康体操の指導を行っている外部の専門家に依頼し2か月に一度、健康維持に特化した体操を行っています。

会社・担当者としての感想

最初は、従業員の勤務、健康状況の把握などが難しくなるのではと考えましたが、上司と部下がオンラインで頻繁に連絡を取り合うことであまり問題になりませんでした。何気ないことですが、連絡や打合せ等のとき、映像が必要な時以外は、カメラはオフにするルールも気軽に連絡をとりあえる一因なのかもしれないと思っています。

リモートワークの敷居は思ったより高くありませんでした。とりあえずやってみる、やってみて、うまくいかないところを微調整していく、そんな気持ちでの導入をおすすめします。

これから・未来像

現在まで、リモートワークと出社を併用した勤務スタイルが確立し、定着してきたため、これからは、個人の都合や天候、感染症流行時など状況に合わせてリモートワーク率を調整しながら継続し、新たな勤務のあり方として発展させていきたいと考えています。