会社概要

業種情報通信業
本社住所佐久市猿久保881-8
従業員規模91名
公式ウェブサイトhttps://www.pascal.ne.jp/

テレワークの概要

導入目的新型コロナウイルス感染対策と事業推進の両立
実施内容在宅勤務
対象人数91名
実施人数53名
開始時期2013年8月

テレワーク導入の経緯

パスカルは、1984年の創業以来、「人と人とのコミュニケーションを原点に考え行動する」を基本理念に、快適で質の高いシステムを提供しています。以前より社員の様々な状況に考慮した働き方として在宅勤務制度を導入していました。新型コロナウイルス感染が拡大する中、社内における三密、接触を減らし感染リスクを回避するために、在宅勤務制度を利用し、本社の開発部門においては在宅勤務率を80%まで上げました。東京支店は経営効率を鑑みた先進的な働き方の実現に向け、事務所規模を縮小し、在宅主体の働き方に移行しました。

実施環境

  • Discord導入:社内コミュニケーション用。チャット機能、音声通話機能、画面共有、オンライン会議にて活用
  • Zoom・Teams・Slack等:用途に応じ社員同士、またはお客様との商談等にて活用
  • 情報セキュリティ:リモートアクセスサービス。自宅等から社内PCにアクセスして業務を行えるためデータを持ち出す必要なし

現状・導入の効果

社員同士の連絡は、Discordがメインになり、在宅勤務によるコミュニケーションの取り難さは大きく軽減されました。Discordを使った部門ごとの毎朝の朝礼は出社、在宅を問わず全員が参加、必要に応じプロジェクト単位での夕礼を行っています。本社所属で佐久市から離れた所に居住している社員や、東京支店所属で佐久市に居住している社員もいますが、オンラインでの打合せを活用し、出勤しなくとも円滑に作業が進められています。開発部門では、それぞれに工夫をし、在宅勤務がひとつの働き方として定着しています。数値化は難しいですが、生産性は出社時とそれほど変わらない、という意見が多くあります。業務を滞らせる要因となるコミュニケーションロスが起きないよう、工夫をしながら取り組んでいます。また、在宅勤務により、感染リスクが回避でき、長距離通勤や満員電車によるストレスが軽減され、時間を有効に使えるようになっていることも大事な点です。

課題・解決策

自宅の通信や業務を行う机や椅子等も含めた設備環境には個人差があり、なかなか在宅勤務に踏み切れない社員もいました。また、直接対面する機会が少なくなってしまい、社員同士の情報交換の機会が減り、特に社歴の短い社員にとっては、先輩への質問のしにくさや同期との交流の少なさに配慮する必要があります。グループ毎に毎日必ず1回は、オンラインで顔を見ながら話をすることに取り組み、コミュニケーションロスを減らしています。また、新型コロナウイルスの感染が落ち着いている時期に、本社では出社日を増やし、社員同士の情報交換の機会や、上司や先輩が対面で直接指導する機会を増やしました。

従業員の声

「移動による感染リスクが軽減され、安心感がある」「通勤の移動がないことで有効に時間が使える」「集中して業務にあたりやすい」「周りの様子が見えないことで、先輩や上司への質問のしにくさを感じることがある」「心身の健康状態は顔を合わせた方が変化に気づきやすい」等様々な声が上がりました。

担当者としての感想

感染対策の面で、社員の半数以上が在宅勤務を実施できていることはリスク回避につながり、積極的に推進して良かったと思います。今後の働き方のひとつとして更に定着させるために、在宅勤務と出社とのバランスを取りながら、会社全体として生産性が向上し、社員が働きやすいと感じられる運用を目指していきたいと思います。

これから・未来像

平時の働き方を考える際に、テレワークを選択肢のひとつにできることが重要だと考えます。コロナ禍で在宅勤務を拡大しましたが、アフターコロナになって以前に戻るということではなく、環境面や規程を整備し、ひとつの働き方として継続していきたいと思います。