会社概要

業種製造業
本社住所塩尻市広丘吉田659-1
従業員規模95名
公式ウェブサイトhttps://spri.co.jp/

テレワークの概要

導入目的新型コロナウイルス感染防止
実施内容在宅勤務、モバイルワーク
対象人数35名
実施人数18名
開始時期2020年2月

テレワーク導入の経緯

綜合印刷は、チラシ、パンフレット等、あらゆる印刷及び加工を行う総合印刷会社です。自社内にデザイン部門を持ち、デザイン、印刷、加工までを一貫生産で行っています。

会社は塩尻市の本社の他に、長野市と東京都に営業所があります。このうち、特に東京都において、一昨年の春先頃より新型コロナウイルスが流行し始めました。そして感染者数の増加にともない、感染リスクも増えることが懸念されていました。しかし、従来どおりの働き方では感染リスクを低減することは困難でした。そうした中で、社員の安全衛生の確保と、社員の家族の安全、また、感染してしまった場合に、周囲にウイルスを広めないためにも、テレワークの導入は必要でした。

導入の効果

新型コロナウイルス対策という点において、営業職を中心にテレワークを実施したことで、通勤や外出による感染リスクは極めて低くなりました。また、取引先とのコミュニケーションもWeb会議ツールを活用することで、接触する機会を減らし、双方への感染リスクも減らすことができました。また、移動をなくすということは、感染リスクの他、交通事故などのリスクも低減できます。

また、決して少なくない通勤時間がなくなったことを考えると、様々なリスク低減だけでなく、ワークライフバランスの向上にも繋がっています。自宅から業務に当たることができるため、子供のお迎えなどで帰宅しなければならない場合でも、お迎えに行き、子供を見守りつつ業務を行うなど、家庭と仕事の両立を行っている方もいます。

現状・今

元々、新型コロナウイルス対策として始めたテレワークでしたが、一時コロナが落ち着き始めても、テレワークの実施率が極端に下がったということはありません。テレワークでの仕事も、業務の一つの種類として組み込まれ、当たり前のものになりつつあります。

実施環境

  • リモートアクセスツール
    「Remote View」を使用しています。社内PCにインストールすれば、自宅PCやスマートフォンなど、あらゆる場所、デバイスから、Chromeなどのインターネットブラウザを使用して、社内PCにアクセスすることができ、自宅PCやスマートフォンなどへのインストール作業は不要です。
  • Web会議ツール
    「Zoom」を使用しています。Webカメラを使用すれば、お互い顔を合わせることもでき、複数人での使用も可能です。また、使用しているPCの画面を共有することで、双方のデスクトップを見ながら、作業の共有や業務の確認などが可能です。
  • その他、テレワーク環境
    在宅勤務する際に、自宅にPCや周辺機器がない場合は、会社から貸与しています。また、必要に応じて会社で購入し、貸与しています。

従業員の声・感想

「電話対応などで集中力が中断されないため、生産性が上がった」、「他者との接触回数が減ったことで感染リスクも減り、安心して仕事ができた」、「移動時間がなく、在宅で仕事ができるため、家族と一緒に過ごす時間が増え、育児との両立ができた」などの声があります。一方、物理的な距離があることから、「仕事の反応や進行が遅くなったように感じた」「テレワークツールがもう少し使いやすければいいと思った」という声もあり、より効果的に活用することが課題かと考えます。総合的には、やってよかった、今後も続けていきたい、という声が多くなっています。

伝えたいこと

テレワークは、2019年より取り組まれている働き方改革の中で、柔軟な働き方ができる一つの形態とされています。実際、従来の働き方では、育児や介護などで離職せざるを得ないケースや、反対に業務から離れられず、育児や介護に関われないケースもありましたが、現在は、テレワークを活用し、それらと仕事を両立されている方もいます。このように、コロナなどの感染症対策だけでなく、様々な事例に対し、テレワークは効果的です。

製造業の場合、どうしてもテレワークでは困難な業務もあります。ですが、何が何でもテレワーク、という訳ではなく、活用できる業務や適している従業員、効果的に利用できる部分などを分析した上で活用すれば、従業員のライフワークバランスを向上させ、更には生産性をも向上させることができるのではないかと思います。