会社概要

業種建設業
本社住所佐久市下小田切293番地5
従業員規模50名以上
公式ウェブサイトhttps://k-kenkou.co.jp/

テレワークの概要

導入目的BCP・新型コロナウイルス感染防止
実施内容在宅勤務、モバイルワーク
対象人数14名
実施人数10名
開始時期2020年3月

テレワーク導入の経緯/導入した制度・規程

木下建工は「構造物・建築物の長寿命化を通じた循環型社会の実現」をミッションとし、橋やトンネルなど社会インフラの再生とリノベーションを主力とする建設会社です。災害発生時に応急する事業の関係上、地震・台風・大雪等天災は事前に想定していますが、今回のような感染症への対応は初めての経験でした。

手探りながら2月下旬から社内では、全体会議の中止、出張の原則禁止、現場へのアルコール消毒配備を進め、3月末から訪問自粛のお願いをし、テレワークの試行をしていました。

その後発令された緊急事態宣言。会社としては感染リスクを下げるため、業務によって異なった対応をしました。災害復旧・インフラ長寿命化工事の社会的性質上、現場は続行し、施工計画中・完了後の技術者は、本人の判断によりテレワークでの業務、また総務部・営業部は、チームを作り出社とテレワークを2~3日毎の交代制にしました。

実施環境

  • 全社でMicrosoft 365導入済み
  • 勤怠はKing of timeによりクラウド化済み
  • 技術者は普段使っているラップトップPC、外付モニターを貸出し
  • 現場事務所同様、リモートデスクトップや社内LAN接続はせずSharepointでファイル共有
  • システム管理者はRDP、社内LAN接続可能(Cisco Meraki)
  • 事務職はデスクトップが大半なため、急遽ラップトップを貸出しリモートデスクトップで対応
  • 必要があればWi-fiルータを貸出し
  • 普段ラップトップPCで仕事をしている事務職はVPNで社内LAN接続対応(Cisco Meraki)
  • 期間中Teamsにより情報共有

現状・今

現在は、室内の換気を積極的に行える、超高断熱で全熱交換換気+デマンド換気のハイブリッド構成を組んだ社屋に移転したこともあり、感染対策をおこなったうえで出社しています。
社内的にはテレワーク前から遠隔現場との会議はTeams、各種データはMicrosoft365によりクラウド共有で仕事をしていましたが、社外との会議もTeamsを使えるようになったのが大きな違いです。
感染状況により再度テレワークに移行する予定です。

従業員の声

アンケートによると「PCを使った仕事は家で十分できると感じた」「電話や訪問の対応などでの仕事の中断がないため、仕事がはかどった」「ツールややり方を整備すればできそう」等テレワークへの肯定的な感想が多く上がりました。一方「雑談がなくなる寂しさを感じた」といったコミュニケーションへの不安や「ONとOFFの切り替えが難しかった」「テレワークできない人もいる」「仕事用の個室や椅子等環境の整備が必要」等様々な場面での課題も浮き彫りになりました。

担当者としての感想

デスクワークはテレワークで十分可能。申請・承認・決裁を紙での業務フローではなくオンライン化・データベース化する必要があると感じました。社外の対応においては、普段から、インターネットでのやり取りが好ましく、行政の各手続きもオンライン化が待たれます。また、若手育成の観点からも、疎外感の払拭にも、普段からのコミュニケーションのあり方が重要であることがわかりました。テレワークでの労務管理方法や規定の整備が今後の課題です。
従業員からのニーズがあれば、多様な働き方として受け入れる準備は十分整ったと思っています。