会社概要

業種ソフトウェア開発
本社住所上伊那郡南箕輪村5196-1
従業員規模15名
公式ウェブサイトhttps://www.itcube.co.jp/

テレワークの概要

導入目的多様な働き方の実践
実施内容在宅勤務
対象人数15名
実施人数7名
開始時期2019年1月

導入の経緯

アイティー・キューブでは、テレワーク環境を整え、あらゆる状況に応じて柔軟に働ける環境を整えることが、優秀な人材の採用・定着に高い効果を見いだせることが導入の動機となっています。

ソフトウェア開発業のため、テレワーク化が進めやすい業種業態です。働き方改革の一つとして、新型コロナの流行前から「いつでもどこでも仕事ができる仕組み」として構築を進めてきました。

導入に際しては、テレワークが最終目標ではなく、従業員の実情や要望など多様化が進んでいるため、これらに応えられる環境の実現が目標となります。テレワークが可能な環境は、個々の抱える実情に即した働き方に近づくことができ、安心感を生み出し、定着が図られることと、新たな人材募集時に職場の魅力の一つとして提案ができることです。具体的な導入内容は、情報共有、ファイル共有、グループウェア、勤怠管理などテレワークに必要なツール類の導入と業務保守の一環として、いつでもどこからでも社内に接続できる環境も整備を進めました。

実施環境

1.情報共有ツール:chatwork
リアルタイムでの情報共有、記録の保存、コミュニケーションの円滑化

2.Web会議ツール:zoom
社外・社内問わずに会議、情報伝達など

3.勤怠管理ツール:Touch on Time
作業時間の申請

4.リモートアクセスツール:TeamViewer
DesktopVPN(リモートデスクトップツール)

5.グループウェアツール:サイボウズoffice
社員のスケジュール管理・Web会議など会議室・施設予約など

6.ファイル共有ツール:Dropbox/GoogleDrive(Spreadsheet)
Excel、Word、画像などのファイルをオンラインで共有

7.プロジェクト管理ツール:BackLog

8.端末:ノートパソコンの貸与

難しかった点・苦労した点・解決策等

  • 対面で作業の指示ができないため、認識、理解の相違が発生しやすい
  • 緊急の作業依頼をする際に連絡が取りにくいことがある
  • 突発の作業指示は文面では伝えきれない部分があるため、電話でも合わせて伝えるなど工夫がいる
  • ホワイトボードなど普段から使っている道具を使ってコミュニケーションが取れるようにリモートワークツールの充実を進め解決に向け取り組んでいる
  • 社員研修旅行をグループ分けで行い、会社にいるメンバーと研修先からテレワークの練習を行った

現状・今、導入の効果

●さまざまな事情で出社ができない時でも、自宅で働ける環境があったため、無理せず働ける範囲内で仕事ができた。
●介護や傷病など働けなくなることへの不安が軽減された。
●電話対応などの仕事の中断がなく業務が予定通りに進んだ。

従来から早朝・深夜の顧客対応のためにテレワーク環境が整っていた従業員もいましたが、現在は働き方を選択することができ、だれでもテレワークを活用した勤務が可能になっています。

これから・未来像

緊急連絡方法や指示内容の理解度、進捗状況の確認等のルールの共通化が必要と考えています。また、ノートパソコンの画面は小さく非効率なため大型ディスプレイの導入のほか、社内ファイルサーバーへのアクセスなどセキュリティ面を改善し、出社時と同等の環境整備を進めています。さらに、適正な評価制度の構築や仕事の品質向上、適切な労務管理などの課題解決も進めています。
クラウドサービスなどを活用しながら、ペーパーレスを推進していくことがリモートワーク定着の鍵と考えます。

担当者としての感想

それぞれの事情がある中でも、働きたいという想いでテレワークを利用して自宅から勤務していただけることをありがたいと感じています。

テレワークなど多様な働き方ができるように、働く環境を整えることが重要と考えています。それぞれで家庭事情が異なるため、まずは周囲の協力を得ながら試行錯誤してみることが大切です。

また、業務を詰め込み過ぎないなど無理のない範囲でできるようにする工夫も必要です。はじめてテレワークをする方は「お試しテレワーク」的な期間を設けて体験してみることも良いかと思います。実際に実施するとさまざまな課題が出てきますが、多様なルールや制度を検討し整備していくことが「いつでもどこでも仕事ができる多様な環境」となり理想的な職場になっていくと考えています。