会社概要

業種社会福祉事業
本社住所中野市大字田上322
従業員規模250名以上
公式ウェブサイトhttps://www.ko-sui.com

テレワークの概要

導入目的安全性を土台にした利便性の確立
実施内容モバイルワーク
対象人数219名
実施人数186名
開始時期2016年4月

テレワーク導入の経緯

高水福祉会は障がいのある方とその家族が「この地域に生まれ、暮らして幸せであった」と実感できる人生を実現するために事業を行っています。
テレワークの導入は、事業所の数や職員の人数が増える中でリアルタイムでの情報共有や、それにまつわる安全対策が課題となり検討が始まりました。通院や外出の支援、外部での会議等、職場を離れての業務も多い中「如何に安全に、如何に便利に」業務ができないか、そして浮いた時間を利用者様等のために使えるようにしたい。そんな想いが土台となっており、私たちのテレワークは、「在宅勤務」というより「モバイルワーク(職場から離れていても情報共有や記録ができること)」にウェイトが置かれています。
まず、問題点を整理し、データ管理(使用・保存・廃棄)の仕組みを徹底的に検討しました。
「安全性を土台とした利便性の向上」をスローガンにプロジェクトを発足し、現在に至っています。

実施環境

  • クラウドサービス(Google Workspace)の利用
    世界トップレベルのセキュリティー、価格面、アプリの豊富さが決め手でした。マイクロソフトのオフィス製品に慣れていると使用感の面で多少デメリットも感じますが、それを上回るメリットがありました。例えば、アクセス権限設定、メール、カレンダー、ファイルサーバー、Office系アプリ、ポータルサイト、ウェブ会議等です。

現状・今、導入の効果

利用者様の通院や外出予定・記録の共有、情報共有の時差解消、ウェブ会議の推奨などで、移動時間と実施場所を選ばずにリモートが実施できるようになりました。
また、USBの使用率が激減(ほぼ0)したことも大きな成果です。一人一人がそのように取り組もうと意識を上げてくれたことが、本当に凄いと感じています。

課題・対応

感染症の状況や業務の状況に合わせて、現在も在宅での勤務と出社しての勤務を並行して行っています。テレワークを実施している中で、勤怠管理についての課題が見えてきました。在宅勤務においても就業時間の打刻や休暇申請等ができるようにクラウドシステムの導入を進めています。また、オンラインのやり取りでは、従業員のインターネット環境が異なることで、あらたな課題も明らかになりました。
営業部においては、経験豊富な従業員の仕事を間近で見られないというデメリットが見えてきました。電話やZoomを利用しつつ、必要に応じて対面での指導も実施しています。

職員の声・感想

  • 事業所からの連絡がリアルタイムで参照できて良い。
  • 出先や隙間時間で会議録等が作成できて便利。以前は事業所に戻ってから行っていた。
  • ウェブ会議で、移動リスクも感染リスクも解消できた。意外と簡単にできた。
  • カレンダー機能で、事業所メンバーの動きや使用中の車両をリアルタイムで把握できる。
  • 事業所内のサーバーが壊れた時は仕事にならなかったが、クラウドなら大丈夫。

これから・未来像

より多くの職員が「ITでこれをやりたい」と思えるところまで意識的なハードルを下げつつ、安全意識を高めたいと思っています。
併せて、リモートワークを更に一歩踏み込んで、在宅勤務・時差出勤・フレックス時間制を行えるようにしたいです。依然として「職場に来なければならない」という意識と状況(必要書類等)があるので、少しずつでも解消できたらと思います。

これから・未来像

一緒に取り組んでくれる仲間を増やすことが、近道と思えます。私達のように人相手の業種は「テレワークは馴染まない」と思いがちですが、現場の人ならではのアイディアを紡いで、出来る事を少しずつ増やし、色々なケースを積み重ねていく先に、その職場のワークスタイルが形作られていくものと思います。
また今般のように時代が大きく変化した時、柔軟に対応できるシステム選び・づくりも大切です。「こうしたい…。あ、そういえば!」とすぐに何かできると強いですよね。